秋の風景「さつまいも」
さつまいもの美味しさを「栗より美味い十三里(あるいは十三里半)」などということがある。「栗」を九里と、「より」を「四里」とかけて、「9+4=13」、すなわち「十三里(あるいは、その美味しさを超えることから「半」を加えた十三里半)」としゃれたものだ。焼いても、天ぷらにしても、あるいは、スイートポテトなどのスイーツにしても、その美味しさを発揮するさつまいもは、江戸時代初期に、琉球を経て、種子島に伝わってきた。江戸中期の儒学者であり蘭学者でもあった青木昆陽が、さつまいもの栽培を奨励し、「甘藷先生」と呼ばれたことは、日本史の教科書でも習ったとおり。さつまいもは繁殖力もあり、やせた土地でも育つことから飢饉対策として栽培された。太平洋戦争中、あるいは戦後の食料難の時代には、代用食という役割を担ったが、その時代を経験した世代の人たちからすると、「さつまいもは苦手」というほどではなくても、懐かしくも哀しい思い出があるかもしれない。その名のとおり、薩摩の国、つまり鹿児島県で日本のさつまいもの4割が生産されている。ただし、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県でも栽培がさかんで、鹿児島県と合わせた5県で、全国の8割を生産しているほど。とみろで、冒頭の「栗より~」には、もうひとつオチがあって、「美味しいさつまいもの産地とされる川越(埼玉県)が、日本橋(東京都)から13里の距離にあったことから」という説もある。
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