夏図鑑「スイカ」

GX141_72A.jpg夏祭りの「子ども神輿」では、水分の補給をはじめ、子どもたちの健康に対する配慮から、途中での休憩を欠かすことができない。休憩所では、ジュースやお菓子、アイスクリームなどが待っている。そうしたなかでの一番人気は、やっぱりスイカ。炎天下で一生懸命に神輿をかつぐ子どもたちへの「ごほうび」でもある。付き添う大人たちも、一服するわけだが、お菓子やアイスに手を出さなかった大人も、スイカには手をのばす。切り分けられたスイカにかぶりつく瞬間は童心にかえっているのだろう。夏のスイカでのゲームと言えば目隠して行う「スカイ輪り」。昔は海水浴場などでは家族連れなどが砂浜で行うことが多く、懐かし夏の思い出のひとつ。今でも幼稚園の各種イベントなどでも行われている。スイカの味は日本の夏の味でもあった。このスイカの原産は熱帯アフリカのサバンナ地帯といわれ、中国を経て、日本に伝わったのは室町時代以降と考えられている。ウリ科の一年草で、「西方からきた瓜」から「西瓜」の漢字が充てられている。世界中で1億トン以上が収穫され、その7割を中国が占めている。日本の「スイカの収穫量ベスト3」は、熊本、千葉、山形となっている。