夏図鑑「せみ」

ヒグラシ.jpg夏休みに入ったばかりのときは、ミンミンゼミやアブラゼミが鳴いていたのに、気がつくと、ヒグラシの鳴き声になっていて、もうすぐ2学期が始まる。でも、まだ宿題は終わっていない。そんな経験はないだろうか。もっとも、南北に長い日本のこと、地域によって、せみの種類も、鳴く時期も、また夏休みの期間も異なり、たとえば、群馬県北部の某小学校では、8月の下旬には、もう2学期が始まっていたりする。さて、子どものころ、せみをつかまえようとして、「オシッコ」をかけられたことはないだろうか。これについては、「せみが逃げるときに少しでも体を軽くするため」「セミは膀胱が弱い」など、さまざまな説があるが、じつは、体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排泄しているにすぎない。オシッコをかけられたとしても毒はないので、心配することはない。