秋の風景「きのこ狩り 

 

 なんの変哲もないシイタケなのに、きのこ狩りで集めてきたものだと、ただ、あぶって醤油をかけただけでも美味しいのはなぜだろうか。「においマツタケ、味シメジ」などといわれるように、きのこは日本人にとって、なじみの深い食材。秋のきのこ狩りは、春の山菜採りと並んで、ちょっとした山歩きを楽しみながら食料を集められるという一石二鳥のおでかけかもしれない。ただし、シイタケやマイタケのように食材となるきのこがある一方で、ツキヨタケ、ベニテングダケといった毒キノコもあるので要注意という点もある。山の近くの集落には必ずといっていいほど「きのこ狩りの名人」がいて、格好のポイントに熟知していたり、食べられるきのこと毒キノコを一瞬で見分けたりできる。そういった名人と一緒にきのこ狩りにいければ安心だ。準備といえば、せいぜい集めたきのこを入れる紙袋程度。もちろん、登山用の服や靴も必要なく、普段着でいける。だが、山道を歩くことを考えれば半袖や短パン、滑りやすい靴などはNGであることはいうまでもない。ただ、山の天気は変わりやすく、また、秋の日暮れは、あっという間なので、大人でも「迷子」にならないように気をつけたい。そこでもっと気楽に楽しみたいなら 、広大な自家きのこ園 を持つ観光農園がおススメだ。ガイド付きで山の農園中を歩き、説明を受けながら ナメコ 、椎茸、舞茸、シメジなどを探し、 大人も子供も、自然の中で宝探しのようなワクワク感が味わえる。