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古代ローマ時代の水道橋を思わせる幻の橋

タウシュベツ川橋梁きょう りょう

北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷

昭和12年に竣工した国鉄士幌線で使われたコンクリート造りのアーチ橋。秋には湖底に沈み、1月頃から湖面に再び姿を現す幻の橋。姿は古代ローマ時代の水道橋を思わせる遺跡のよう。この橋はダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面に姿を現し、水位が上昇する6月頃から沈み始め、水量の変化で見えたりするが秋には湖底に沈む。旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の中でも、特に代表的なコンクリートアーチ橋です。旧国鉄士幌線(昭和62年廃線)が昭和14年に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられたものである。昭和30年に、発電用人造ダム湖である糠平ダムが建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、士幌線は湖を避けるように新線が引かれた。その際に、橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなり、現在までその姿をとどめている。だが、糠平湖は人造湖であり、季節や発電によって水位が変化するため、

橋梁が水没する時期もあれば、水位が低くなって橋梁が見渡せる時期もある。その様子から別名「幻の橋」とも呼ばれる。平成21年までは、国道273号から糠平三股林道を経由し、タウシュベツ川橋梁に直接到達することができたが、交通事故の多発などの理由から、タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止となっているまた、1月~2月にかけては氷点下30℃近くまで冷え込む厳しい環境の中でコンクリートの劣化が進み、ここ数年で崩落も間近だとも言われている。

タウシュベツ川橋梁を360度で見てみる


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現地への行き方:
タウシュベツ川橋梁の見学方法については、
1、ぬかびら源泉郷から旭川方面に8km進んだ地点に
  あるタウシュベツ展望台から眺める。
2、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの
  有料ツアーを利用して橋の近くまで行く。
LinkIconNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターへ
3、十勝西部森林管理署東大雪支署から許可証をもらって、自家用車で行く。
詳しくは「糠平三股林道(タウシュベツ橋梁方面)の通行を希望される方へ」を
お読みください。
LinkIcon十勝西部森林管理署東大雪支署の許可書について

見頃時期:水位が上昇する6月頃から沈み始め、再び8月ぐらいに水位の変化で見られる時にあり、9月頃から10月頃には湖底に沈んでしまうが、その年の雨量などで変化する。
春~5月頃までが望ましい。
LinkIcon見頃はディスカバーニッポン見頃情報へ

住所:北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷

HP:タウシュベツ川橋梁HPへ

TEL:01564-4-2224 (01564-4-2224 )

料金:無料

営業時間:随時

アクセス:道東自動車道音更帯広ICから国道241・273号を層雲峡方面へ車で60km。国道273号糠平方面から丸山橋・発電所を通過し右折し林道を進み約3km、駐車後数100m歩く。糠平市街地から車で約20~30分。

駐車場:有り、数台分無料あり

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懐かしい昭和がよみがえる

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