冬図鑑「湯たんぽ

湯たんぽ.jpgいまどきの「エコ」を反映してか、あるいはエアコンで空気が乾燥することを敬遠してか、湯たんぽが静かなブームになっている。ハート形だったりカラフルなものだったりする湯たんぽも登場し、若い女性が愛用しているらしい。だが、やはり湯たんぽといえば「亀の子形しかもブリキ製」というのが正統だろう。湯たんぽのいいところは、まず、火を使わないことの安全性にある。また、温かさがおだやかに伝わることから、年配の方や幼い子ども、あるいは病人にとってもうれしい話。さらに、翌朝、ほどよく冷めたお湯で顔を洗うこともできる。湯たんぽを漢字で書くと「湯婆」で、要するに「あったかいおばあちゃん」だ。ブリキ製の湯たんぽのほか、陶製やゴム製のものもある。最近では、夏の暑い夜に、氷水を入れて使える「湯たんぽ」ならぬ「氷水たんぽ」もあるそうだが、やはり湯たんぽには冬の夜がよく似合う。