風化が産んだ幻の橋

タウシュベツ橋梁(北海道・上士幌町)
5-1.jpg

北海道の鉄道路線は、北の大地の開拓がとともに歩みを進めていた。しかし、鉄道輸送に依存していた石炭産業の衰退や利用客の減少とともに、廃止された鉄道路線も少なくない。一説によれば、現在の鉄道路線の距離は大正時代とほぼ同じともいわれている。もちろん、廃止された路線ばかりではなく、新線に切り替えられた路線もある。旧国鉄の士幌線のそのひとつで、糠平ダム建設のためにルートが変更された。そもそも士幌線は1939年に、糠平駅から十勝三股駅まで延伸されていて、そのときに糠平川の支流であるタウシュベツ川に架けられたコンクリート製のアーチ橋がタウシュベツ橋梁である。ダムの建設により、以前の士幌線はダムに沈むことになったが、鉄道橋であるタウシュベツ橋梁は、糠平湖の水かさが増す6月から10月はダム湖に沈んでしまうものの、1月ころになり、水かさが減ると、その姿を現す。「幻の橋」と呼ばれるゆえんである。古代ローマの橋を思わせる美しい姿は、見る人を感激させる。

2001年には、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群として、第1回北海道遺産に選定されており、2010年には、タウシュベツ橋梁が、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群のひとつとして準鉄道記念物に指定されている。見学をするには、ぬかびら源泉郷から旭川方面に8km進んだ地点にあるタウシュベツ展望台から眺めるか、ひがし大雪自然ガイドセンターの有料ツアーを利用して橋の近くまで行く。または十勝西部森林管理署東大雪支署から許可証をもらって、近くまで自家用車で行くこともできる。


見頃時期:11月から翌年の5月ごろ。

住所:北海道上士幌町

HP:上士幌町観光協会

TEL:01564-4-2224(上士幌町観光協会)

料金:
旧国鉄士幌線 アーチ橋見学ツアー
大人¥3,150 小学生¥1,550 
ひがし大雪自然ガイドセンター
01564-4-2261

営業時間:随時

アクセス:
タウシュベツ川橋梁対岸展望台へは、旭川~帯広間の都市間バス「ノースライナー」を利用し、
五ノ沢停留所から歩いて約20分1日1往復のみ

車:
タウシュベツ川橋梁対岸展望台へは、
国道273号をぬかびら源泉郷から旭川方面に8km進んだ地点に駐車帯があり、
そこから林の中の散策路を200メートルほど歩くことで辿り着くことが出来ます。

駐車場:一般車両5台