冬の歳時記 山眠る(やまねむる)

春夏秋冬の山を「山笑う」「山滴る」「山粧う」「山眠る」として季語にした表現のひとつです。秋のにぎやかな彩りを見せてくれた紅葉を終えて、冬の雪を覆った雪景色の山や落葉した山の情景は、まさに、冬眠に入って眠り続けるように静かに「山眠る」という表現にぴったりと言えます。春の山の新緑や春紅葉で明るい感じになる「山笑う」までは、しばらくおとなしい風景になってしまいます。

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