時を経て地下空間として再生

大谷資料館(おおやしりょうかん)

栃木県宇都宮市大谷町909

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2002年のNHK紅白歌合戦で、中島みゆきが黒部ダムから中継で出演したことをご記憶だろうか。だが、「地下」と音楽は、中島みゆきの専売特許ではない。じつは、長淵剛やGLAYがミュージックビデオの撮影場所として利用したのが大谷資料館だ。さらに、近年はコンサートや美術展、演劇場、 地下の教会として、また写真や映画のスタジオとしても注目を集めている。そもそもは、耐火性にすぐれ、重量が軽く、石質が柔らかいため、加工しやすいという特徴のある大谷石を掘り出すための地下採掘場だった。1919年から約70年間かけて大谷石を採掘した結果として生まれたのが、現在の巨大な地下空間である。地下30mに野球場が入るほどの広さ、

ツルハシの跡が壁面に刻まれる様が芸術的で、空間が広く非常に幻想的な雰囲気. 石を切り出して残ったところが柱のようになっており、石造りの階段があったりでまるで地下神殿のようだ。また、ときどきみえる地上からの採光が美しい。
戦時中は、陸軍の地下秘密倉庫として利用されたり、中島飛行機(現 富士重工)の地下軍需工場として利用されたりしたという歴史をもつ。もちろん現在は「平和利用」されており、多目的スペースとしてクラシックのコンサートや美術展、演劇場などとして活用されている。また、しばしば映画やドラマの撮影にも使われている。

住所:栃木県宇都宮市大谷町909

HP:大谷資料館HPへ

TEL:028-652-1232(大谷資料館)

料金:大人700円、子供(小・中学生)350円

営業時間:9:00~17:00 (最終入館は16:30まで)

休み:年中無休※但し、12月28日~1月1日は閉館 。
臨時休館の場合があるので電話で要確認。

アクセス:JR宇都宮駅西口6番乗場から大谷・立岩行きに乗車し約30分。

車:東北自動車道鹿沼ICから約13㎞。

駐車場:有り

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