ソメイヨシノ

 代表的なサクラであるソメイヨシノは、一斉に咲く花の美しさから、多くの人々に愛でられ、明治の中頃からサクラの中で圧倒的に多く植えられた品種でもある。秋には葉が赤く色づき、日陰などは橙色や部分的に黄色が交じることもあり、様々な色味の葉を見せてくれる。公園、街路樹など広く植えられている園芸種でもある。紅葉の時期になると、葉がぽつぽつと紅葉し、紅葉が極まったものから順次落葉していく。ソメイヨシノの紅葉で有名なのが青森県、弘前市の弘前城では10月下旬から11月上旬にかけて2600本のソメイヨシノが紅葉し、毎年「紅葉まつり」が開催される。また、秋に桜の葉が紅葉することを「桜紅葉（さくらもみじ）」という言葉もあり、イロハカエデ同様に美しいとされる。