円山公園(北海道・札幌市)
札幌中心部から車で西に15分の所にある円山公園は面積68.8ヘクタールで円山の山頂は標高225m。国の天然記念物にも指定される原生林が生い茂る自然豊かな公園で、桜の名所としても知られるが、例年10月中旬ごろから、公園内をイチョウやヤマモミジが秋の赤や黄色に染めていき、園内はさまざまな紅葉の世界が広がっていき、落ち葉の絨毯も美しい。また「円山の森」には野生のエゾリスが棲んでおり、運がよければ枝の上を駆け回る姿を見ることができる。ちなみにここ円山公園は、明治初期に開拓使が設置した樹木の試験場だったが、明治末から大正にかけて公園として整備された所。広大な敷地には円山球場や円山競技場、坂下グラウンドなどの運動施設を備え、隣接する北海道神宮や円山動物園とともに、レクリエーションやスポーツ文化の中心としての役割も担っている。園内には、試験場の名残をとどめるスギ林やカツラの大木も見られ、目を凝らすとリスや野草、野鳥なども数多く観察でき、札幌市民の憩いの場でもある。