神の島として崇められた社殿

嚴島神社(広島県・廿日市市)

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1996年、宮島の嚴島神社の建造物群と背後の弥山を含む森林区域が、世界遺産に登録された。神社は海の中に建っている神社として有名だが、それは宮島の島全体が神の島として崇められていたので、陸地では畏れ多いということで潮の満ち引きするところに社が建てられたからという。神社の創建は593年と伝えられている。1146年に平清盛が安芸守に任官すると、平家の守護神として尊崇するようになった。そして平家の権力が増すにつれて、社殿も建て替えられて立派になった。現在の大規模な社殿も清盛によって整えられた。平安時代の建築様式がそのまま残されているため、平安時代の建築様式を知る上で非常に歴史的価値があると言われている。社殿は現在、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されている。そのほか平家の納めた平家納経をはじめとした国宝や重要文化財の工芸品を多数納めている。

平舞台は日本三舞台の1つに数えられている。海上に立つ高さ16mの大鳥居(重要文化財)日本三大鳥居の1つである。また、夏に行われる例祭は「管絃際」として知られる。島の入り江に建てられた嚴島神社は、潮の満ち引きを計算されて作られたと言われており、海水の水位の変化よって異なる雰囲気を感じることができ、潮が満ちている本殿も見られ、潮が引いている時に大鳥居まで歩いて行ける。

嚴島神社のYouTube映像

嚴島神社を360度で見てみる


見頃期間:秋がおススメで島には紅葉谷公園があり、紅葉谷川に沿って広がる公園で、
約200本のモミジが一斉に色づく秋の彩りは圧巻です。例年は11月中旬 ~下旬が見頃

住所:広島市廿日市市1-1

HP:宮島観光協会HPへ

TEL:(0829)44-2011(宮島観光協会)

拝観時間:6:30~17:30(3月1日~10月14日は18:00まで。12月は17:00まで)

拝観料:大人/300円 高校生/200円 中・小学生/100円

アクセス:JR広島駅から宮島口桟橋へはJR西日本山陽本線で約26分(400円)。JR宮島口駅より徒歩6分で宮島口桟橋。フェリー10分で宮島港着(170円)。徒歩10分で厳島神社

車:宮島に渡るには、対岸の宮島口に駐車してからフェリーで渡り、徒歩で島内を観光します。
(観光で来て車で渡る人はほとんどいません。車で渡っても道路が狭く、駐車場もほとんどありません。)

駐車場:フェリーに乗る宮島口には国道を境に海側(約900台)と山側(約400台)に駐車場があります。
週末の駐車料金は海側は1,000円/日、山側が500~800円/日が相場。
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