世界最古の木造建築が見せる歴史の風景

法隆寺地域の仏教建造物群(奈良県・斑鳩町)

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1993年、法隆寺と近くの法起寺が世界遺産に登録。法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として広く知られている。用明天皇が自らの病気の平癒を祈って寺と仏像を造ることを誓願された。しかしその実現をみないままに亡くなった。そこで推古天皇と聖徳太子が用明天皇の遺願を継いで、607(推古15)年に寺とその本尊「薬師如来」を造ったのがこの法隆寺の始まりと伝えられている。しかし最初に作られた建造物は670年に火事で消失、672~689年にかけて再建されたものというのが、現代の科学的な調査での定説となっている。それでも五重塔は現存する世界最古の木造建築といわれる。現在、法隆寺は塔・金堂を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられている。


広さ約18万7000㎡の境内には、飛鳥時代をはじめとする各時代の粋を集めた建築物が軒をつらね、19棟の国宝建築物をはじめ、国宝・重要文化財に指定されたものだけでも約190件、点数にして2300余点に及んでいる。法起寺も聖徳太子とゆかりがあり、その三重塔は世界最古といわれる。


見頃期間:4月上旬には境内には西院伽藍の桜・東大門付近の桜と華やか。
桜が見頃になるとライトアップも行われます。東大門付近の桜並木が名所。
10月の中旬になると夕焼けは美しく、夢殿の東のほうから西空を望む
照らし出された五重塔を遠望するのもよい。
11月中旬頃から西円堂の石段近くにある紅葉が見ごろとなります。

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1

HP:法隆寺

TEL:0745-75-2555(法隆寺)

拝観料:1500円

拝観時間:午前8時~午後5時(2/22~11/3)
午前8時~午後4時半(11/4~2/21)

アクセス:JR法隆寺駅下車、徒歩20分、または奈良交通バスで法隆寺門前バス停、
JR王子駅よりバス「春日大社・奈良」行き、法隆寺前下車。
近鉄奈良駅よりバス「JR王子駅」行き・「法隆寺」行き、法隆寺前下車。
法起寺は法隆寺からバス10分

車:西名阪自動車道の法隆寺I.Cをおりて15分

駐車場:無し、有料駐車場やコインパーキングを利用する