太平洋と日本海が車窓から眺められる北海道の大動脈

函館本線(北海道函館市~旭川市)
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函館本線は、函館から札幌を通って旭川を結ぶ総路線距離 423.1kmと長く、北海道では最も重要な路線でもある。だが、長万部駅~小樽駅は完全にローカル線と化しており、全ての特急が室蘭本線経由で函館駅~札幌駅を通るためである。駅弁「いかめし」で有名な森駅から、長万部駅までのあいだは噴火湾沿いに海岸線を走り太平洋の海原が見え、さらに小樽駅~札幌駅間では、朝里駅を過ぎて銭函駅までは石狩湾の日本海を目の前に見ながら走り、まさに太平洋と日本海の両方を車窓から眺められる全国でも欲張りな路線でもある。また、小樽駅~長万部駅間は鈍行で、この区間は「山線」と呼ばれるほどの山岳路線で、3時間強の道のりで、昔から難所として知られているが、倶知安付近では車窓には富士山によく似た姿から、エゾ富士とも言われる羊蹄山が見ることができ、さらに尻別川、ニセコの山々などが車窓を飾る。途中、札幌


駅を過ぎると車窓は徐々に田園風景へと変わり、交通の要衝・滝川駅を過ぎると、列車は石狩平野の穀倉地帯を北上し、やがて旭川駅に到着する。北海道の冬は、厳しく長いものだが、夏はさわやかな空と海、そして広い大地を車窓から楽しめる。ただし、函館本線を全通する列車は設定されていなく、函館駅~長万部駅、長万部駅~小樽駅、小樽駅~札幌駅~旭川駅で路線を乗り継いで走破できる。


見頃期間:通年

路線区間:函館駅(北海道)~旭川駅(北海道) 約423キロ

駅数:98駅(貨物駅含む)

HP:JR北海道

地図

問い合わせ先:北海道経済部観光局 011-204-5306

乗車料金:大人1万3890円、小人=6940円(函館駅~旭川駅/平成27年7月現在)

アクセス:函館駅までは東北新幹線で新青森へ。新青森から奥羽本線、津軽線、海峡線、江差線、函館線で函館駅に到着。