艶やかな衣装で1万人を超える踊り手が舞う

山形花笠まつり(山形県・山形市)
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YouTubeでの映像

華やかに彩られた蔵王大権現の山車を先頭に、「ヤッショ、マカショ」と威勢のいい掛け声と、あでやかな衣装に身を包んだ1万人を超える踊り手の躍動感あふれるダイナミックな踊りと、やまがたの花である紅花をあしらった笠の波がうねり咲きこぼれる。華やかに彩った山車を先頭に、艶やかな衣裳と紅花をあしらった笠を手にした踊り子が、群舞を繰り広げ、山形市のメインストリートを舞台に練りあるく。現在では東北四大まつりの一つとして全国に知られるようになった。
 もともと、この祭りは昭和38年、蔵王の観光開発とPRを目的に、「蔵王夏まつり」として開催。「花笠音頭パレード」も「蔵王夏まつり」のイベントの一つだったが、昭和40年からは単独の「山形花笠まつり」として行う現在の形となり、8月5・6・7日、山形市内のメインストリートで山形の夏を彩る、また東北を代表する夏まつりの一つとして全国的に親しまれており、今では3日間の人出も100万人超という大きなお祭りとなりました。
 昔は一糸乱れぬ集団美が祭りの醍醐味だったが、今は華麗な 正調女踊り「薫風(くんぷう)最上川」、勇壮な正調男踊り「蔵王(ざおう)暁光(ぎょうこう)」の他、花笠踊り発祥の地、尾花沢地方のダイナミックな笠回しや、趣向を凝らした創作踊りなど、多彩な踊りが観客を魅了する。さらに、ゴール地点のオープニング花笠輪踊りやミス花笠をはじめ、個性豊かな飛び入り参加の踊り手も加わり、パレード会場の興奮と感動は最高潮に達します。
 まつりで歌われる「花笠音頭」は、別名「花笠踊り唄」とも呼ばれ、その起源については諸説ある。明治、大正の頃、山形県村山地方で歌われていた「土突(どんつ)き唄」が元唄となり、大正8年頃に尾花沢郊外のかんがい用


溜め池工事の際に、土突(どんつ)き作業をする時に調子を合わせるための作業歌に「渡り土方」が歌う船方節や八木節などがミックスされて、新しく歌われた土突き歌が「花笠音頭」だとされている。だが、現在のように賑やかな伴奏を入れて民謡化したのは昭和初期のころ。現在パレードで歌われている「花笠音頭」の歌詞は、従来からあった2歌詞に加え、県内外から公募した13歌詞を加えた15歌詞で構成されており、最上川の流れに沿った各地の名所名物を歌い込んだものになっています。踊りの「ヤッショ、マカショ。」の囃子(はやし)ことばは、その土(どん)突(つ)きの掛け声から出たといわれ、また一説には、同じ囃子ことばが、最上川河口の港町酒田市の民謡「酒田舟方節」にもあり、それを取り入れたともいわれています。また、「花笠踊り」については、当初は菅笠(すげがさ)に紅色に染めた紙を結びつけ花笠をつくり、これを振ったり回したりして景気をつけたのが始まりとも言われる。踊り方も地域によって、笠をかぶっての手踊りや笠を手に持って回して踊るものなど10種類余の様々な踊りがあり、昭和38年、それらを一本化して、誰でも手軽に踊れる現在の日本舞踊的な新振り付けの「正調花笠踊り~薫風(くんぷう)最上川~」が誕生。そして、平成10年には男性的な踊りの「正調花笠踊り~蔵王(ざおう)暁光(ぎょうこう)~」も誕生した。


2018開催予定日8月5日(土曜)〜7日(月曜)
18時から21時30分頃まで
パレードコースの地図

住所:山形県山形市十日町~本町~七日町通り

HP:山形県花笠協議会HPへ

地図

TEL:023・642・8753(山形県花笠協議会事務局)

アクセス:山形新幹線「山形駅」から徒歩10分

車:山形自動車道「山形蔵王IC」から約4㎞
【花笠交通規制マップ】

駐車場:市内の民営駐車場を利用(交通規制あり)
車両通行禁止区間は5日のみ16:50~22:00となりますのでご注意ください。

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懐かしい昭和がよみがえる

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