夏の歳時記夏の宵口(なつのよいのくち)

夏の宵口0111.jpg「宵」は夜の闇がゆっくりと降りてくるようで、情緒のある言葉です。夏の夕方で日中の暑さも薄らいだ時間帯が宵口。日中の暑さから解き放たれてくつろげるひと時でもあり、昔なら縁台で浴衣姿の近所の人が将棋をしたり、団扇を片手に夕涼みを行うなどの日暮れから夜中までの時間帯を指します。夏の日暮れは7時過ぎで、空は夕闇が迫りながら、まだ深いブルー。また、同じ言葉に「宵のうち」があります。これは気象庁が「18時~21時」の時間帯としています。また夏の宵に南天に見える赤い星が、さそり座のアンタレスです。