冬図鑑「石油ストーブ

石油ストーブ.jpgオール電化の家庭には無縁だろうし、賃貸アパートでは物件によっては「石油ストーブ禁止」ということもあるが、石油ストーブの暖かさがエアコンの比でないことは、ご存知のとおり。石油ストーブのタンクにポンプを使って灯油をつめるのも「家の手伝いのなかでは数少ない楽しいものだった」という方もいることだろう。石油ストーブには地震の揺れに対する安全装置が設けられているものがある。要するに「揺れると消える」ものだが、地震ではなく人がぶつかっても安全装置が作動して一瞬にして火が消えるようになっている。子どもが遊んでいて、何かのひょうしにぶつかっても火が消えるわけで、そのあとには強い異臭が漂う。そうでなくても換気に注意すべき石油ストーブだが、安全装置がはたらいたあとは、なかなか臭いが消えないため、長時間の換気が必要になる。もしかしたら子どもに「火のそばで遊ぶのは危険」ということを教えてくれていたのだろうか……などと大人になってから思った方もいるかもしれない。