冬図鑑「そり遊び

そり遊び.jpg川の土手などに雪が積もっていると、そこはもう、かっこうのそり遊びの舞台となる。適度な斜度なら小さな子どもも安心して楽しめるし、急斜面ならスリルを味わえる。もし、急斜面だったとしても、斜めに滑り降りれば、それほど怖くはないはずだ。昔は、子供が木工でソリを作ったもの。滑る面には竹を貼り付け工夫したり、オリジナルのソリがほとんどだった。今では、市販のプラスチック製のそりが全盛期。だが、わざわざ買いに行かなくても「そり遊び」は楽しめる。段ボールは充分、「そり」になるからだ。だが、雪が少なく都会ではほとんどできなくなった。そこで、スキー場では低いゲレンデの片隅に、そり遊びが楽しめるようなチビッコゲレンデがあり、ファミリー向けのスペースで、子どもたちはキャッキャと楽しそうにしているようすを親御さんが写真を撮ったりビデオに収めたりしている。オリンピックのボブスレーやリュージュを見た小学生は、そのまねをするのも「お約束」だ。また、ふつうは進行方向に足があり、頭は後方にして滑るが、なかには、頭からそりで滑るやんちゃな子どももいる。実際にやってみると、けっこうスリリングだ。さて、小学生のとき、放課後、ランドセルをそりにして遊んだことはないだろうか。家に帰るとランドセルの中の教科書やノートがびっしょりに濡れていて親に叱られたという経験をお持ちの方がいるかもしれない。