冬図鑑「みかん

みかん.jpg冬の定番が、こたつでのみかん。ジューシーなので乾燥する冬の部屋にはぴったり。こたつでヌクヌクと温まり、ノドが渇くたびにみかんを食べる人が多い。それに、みかんは皮をむくのが簡単だから食べやすくて、しかも美味しい。こたつの上にみかんがあると、いつの間にか家族のだれかが食べて、なくなっていたりするほどで手軽なため、ついつい食べ過ぎて手や爪が黄色く染まってしまうことも。漢字で書くと「蜜柑」だが、じつは「柑」一文字でも「みかん」と読む。だが、やはり「蜜」という文字が加わると、「甘いみかん」をうまく表現しているように思える。みかんにも、さまざまな品種があるが、通常「みかん」といえば、温州みかんのこと。「温州」というのは中国の浙江省のことだが、じつは原産地は温州ではなく、研究者によれば日本だそうだ。国内では果物のなかでは2番目に消費量が多く、収穫量は都道府県別に、1位が和歌山、2位が愛媛、3位が静岡と続く。含まれているビタミンCは免疫力をアップする効果があり、風邪の予防や風邪をひいてしまった後の細胞の修復にも、しっかり効果を発揮してくれる。さらに酸っぱさは、疲労回復に効き目があり、細菌の繁殖を抑えてくれるクエン酸。1日に2個食べれば1日に必要な量が摂れるとされている。だが食べ過ぎると、体が冷えて腹痛や下痢が発生しやすくなるので気おつけたほうがいい。また、面倒なのがみかんの皮のかたずけだが、干したミカンの皮をハンカチなどに包んでお風呂に浮かべるだけで風邪予防、冷え性、リュウマチに効果がある。さらに、ミカンの皮を電子レンジの中に入れてチンすること1分で、中の嫌な匂いが消えるが、ミカンのちょっと焼きイモのような匂いは漂う。