冬図鑑「初日の出

初日の出.jpg元日の朝は、初日の出を見るのが毎年の習慣になっている人が多い。今でも元日は土手の上や駅から近い海岸沿いでは初日の出を待つ人々の姿が多く見られる。元日の日の出は、一年の最初の日の出として、おめでたいものとされている。もともとは宮中の四方拝という儀式がルーツだったとされるが、明治以降、初日の出参りとして庶民に広まったものだ。少しでも早く初日の出を拝みたいとすれば、できるだけ高い場所に登ればいい。日本の本土で一番早い「初日の出」となるのは富士山だ。ただし、日本の領土で考えると南鳥島がもっともはやい初日の出になる。一般的なのは、山頂や展望台、高層マンションの屋上、そして水平線を見渡せる海岸など。そこまで行かなくても、日本各地に「初日の出スポット」があり、「若い頃は大晦日から徹夜して、初日の出を拝んでから眠った」という方もいるかもしれない。昨今、旅行会社によっては「初日の出ツアー」から高層ビル、高層タワーなどの展望ルームは早朝から営業を行なっていて、けっこうな人気を呼んでいる。