冬図鑑「初詣

初詣.jpgふだん神仏に無縁の人でも初詣には行くという人が多い。その一週間前にはクリスマスで盛り上がっていたはずで、日本人の宗教に対する寛大さがわかろうというものだ。かつては元日に、つまり、年が明けてから詣でたものだが、交通機関の発達とともに、大晦日から初詣に出かける人も増えた。首都圏の鉄道が終夜運転を行なっていることは、よく知られている。じつは、関西では元日の初詣よりも節分の恵方参りのほうが一般的だった。しかし、時代がくだるとともに元日にも恵方参りを行なうようになっている。それでも初詣の上位3社は、明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師と、関東勢が占めている。小学生の頃には親に連れられて初詣にいった人でも、高校生くらいになると、友だちや彼女と初詣にいくようになる。「初詣にいく」といえば、大っぴらに大晦日から出かけられる特別な日というわけで、たいていの親は大目に見てくれたものだ。しかし、いまのようにケータイがない頃には、一緒に行った(ことになっている)友だちから電話があったりして、年明け早々、親に「誰と、どこに行ってたんだ」と叱られた人もいたはず。