扇の形をした蒸気機関車の車庫が甦る

津山まなびの鉄道館(岡山県・津山市)
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岡山県北部最大の都市である津山市は、美作地方の中核であるとともに、交通の要衝としても、その名を馳せている。姫路駅と新見駅をむすぶ姫新線のほぼ中間に位置し、岡山駅と津山駅と結ぶ津山線の終点でもある。また、鳥取駅を起点とする因美線の終点は東津山駅だが、列車の始発・終点は津山駅となっている。津山駅に隣接した地に、かつて津山機関区があった。SLのC11型やC12型といったタンク機関車や、8620形やC56型、あるいはC58形といったテンダー式の機関車が配置されていた。幹線の特急列車を牽引するような重量級のSLではなかったが、それぞれに個性的な機関車だったといえるだろう。その津山機関区の名残が、旧津山扇形機関車庫。文字どおり、扇のような形をした蒸気機関車の車庫で、扇の要にあたるところには、転車台がある。SLが向きを変えるためにつかわれた設備だ。


この扇形機関車庫は昭和11年(1936年)に建設されたもので、奥行22.1m、17線という規模は、京都の梅小路に次ぐ全国で2番目となっている。社団法人土木学会が選定した「日本の近代土木遺産/現存する重要な土木構造物2800選」および、岡山県教育委員会が選定した「岡山の近代化遺産」に指定されている。現在は見学として旧津山扇型期間車庫の内部へは入ることはできない。


見頃時期:通年

住所:岡山県津山市大谷JR津山駅敷地内

HP:津山まなびの鉄道館

TEL:0868-35-3343津山まなびの鉄道館

料金:一般(高校生以上)300円/小学・中学生100円

営業時間:9:00~16:00(最終入館受付は、閉館時間の30分前まで)

休館日毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~12月31日

アクセス:JR津山駅より徒歩約10分
・大阪駅(超特急バス)から津山駅まで約2時間40分
・東京 品川バスターミナルから津山広域バスセンター
 まで約8時間50分
・京都駅から津山駅まで約3時間
・岡山空港から乗合タクシーで約1時間

車:中国道津山ICから車で15分、院庄ICから車で15分

駐車場:普通車18台