春便り 

春の歳時記「啓蟄(けいちつ)

 二十四節気の一つで、3月の6日は啓蟄に当たります。このころになると外気も暖かみを増して、土の色も潤んで、地中に潜んでいた動物たちが春の息吹に動き始めます。また、土の中で冬眠していた哺乳類や昆虫類が、穴を出てきます。 立春過ぎの初めての雷を「虫出しの雷」といいますが、昔の人は春になると落雷に驚いて虫たちが目覚めると考えていました。気温が上昇して、およそ1日の最低気温が5度以上になると、多くの生物は活動を開始します。人も重いコートを脱ぎ捨て、卒業、就職、転勤と動き始める時期でもあります。