秋の歳時記 「野山の錦（のやまのにしき）」

 「錦」とは、金銀さまざまな糸の色で文様を織り出した織物で、その値が金に等しいゆえに「金」と「帛」の文字を並べて作られたといいます。ですが、秋々の紅葉が日に照らされて、まるで錦のような美しさに見えることです。今では 寒暖の差が大きくなり、一段と鮮やかさを増した晩秋の紅葉の美しさのたとえとして定着しています。